【1:フットサル中によくある怪我・疾病の種類】


【怪我】

•打撲
•捻挫(足首、突き指)
•肉離れ
•こむら返り
•靭帯損傷、断裂
•アキレス腱断裂
•骨折
•脱臼
・切り傷、擦り傷
・頭部の怪我
・鼻血
・歯が折れた・歯がグラグラになった

【疾病】

•熱中症(熱射病、日射病、熱疲労、熱失神、熱痙攣)


【2:怪我や疾病の応急処置方法】


【打撲】

腫れは怪我をしてから5~6時間経った頃に激しくなってくるので、受傷直後から半日~1日はPRICES処置を行う。
傷がある時は傷をきれいに洗い、傷口に清潔なガーゼを当て包帯で留め、その上から氷嚢をあてPRICES処置を行う。
打撲した部位を痛みのない範囲でストレッチし、筋肉が固まり過ぎないようにする。
※腫れがひどい場合や歩けない、手足が動かないようであればすぐに病院で受診する。

【捻挫(足首、突き指)】


周りの人に肩をかしてもらいコートの外へ出る。捻挫した方の足に体重をかけないようにする。
腫れは怪我をしてから5~6時間経った頃に激しくなってくるので、受傷直後から半日~1日はPRICES処置を行う。
※捻挫だと思っていたら剥離骨折であったり、靭帯損傷の場合もある為、病院で受診する。

【肉離れ】

筋肉が痙攣したり、筋組織の部分断裂による筋肉痛のような痛みがある。受傷部位の大半は太腿。PRICES処置を行う。
※痛み、腫れや内出血がひどい、歩けない、足を地面につけられないようであれば骨折している場合がある為すぐに病院で受診する。

【こむら返り】

つった方の足は膝から曲げる事も困難になり、伸ばした状態で座り込んでしまう。PRICES処置を行う。
※Compression(圧迫)する必要はなく、代わりにストレッチを入れて収縮している筋肉を伸ばす。
伸ばし方:足の親指(つま先)を持って、頭の方向へ近づける。反動は付けずに深く伸ばすようにする。
※無理矢理伸ばすと筋肉組織が損傷し、肉離れに発展してしまう事もある為慎重に伸ばす。
痛みが引いた直後は運動を再開せず、ジョギング程度の軽い運動までにしておき、入念にストレッチを行いクールダウンする。

【靭帯】

膝の外側からタックルを受けて損傷する事が多い。とても痛い場合はすぐに病院で受診する。

【アキレス腱断裂】

アキレス腱が断裂しても歩く事は可能で足首を動かす事も可能なので、断裂している事に気付かない場合もある。
疑わしい場合はすぐに病院で受診する。つま先立ちが出来なければ、断裂の可能性が高い。
患部を冷やす。足首を固定し、体重をかけないようにする。
うつぶせにし、足首をつま先立ちの形にし、足の前面に副木をあて包帯や伸縮包帯で巻く。
テーピングがあれば足をつま先立ちの形で固定する。(足の裏からふくらはぎまでテープを貼り足首が背屈しないようにする)

【骨折】

副木(木の枝、棒、板、傘や厚めの雑誌等)で患部の両隣の関節を固定し上から氷をあてる。すぐに病院で受診する。
※内出血を伴う場合もあるので、ひどい場合には包帯などで圧迫して止血する。
※骨折はかなり痛むので、ショック状態に陥る場合もある。

[骨折かどうかの判断基準]
•腫れがひどい
•おかしな曲がり方をしている
•痛くて全く動かせない
•皮膚が変色している
•患部から離れた場所に刺激を与えても痛い
※判断がつかない時は骨折している事を前提に応急処置を行う。

[腕の骨折]
前腕を骨折した場合は肘と手首が動かないように添え木となるような物(厚めの雑誌や傘など)を当て固定する。
腕を90度曲げ、三角巾やタオル等を巻いて首から吊るす。

[足の骨折]
大きめの板や棒等、足全体を覆うような物をテーピング等で固定する。

[肋骨の骨折]
胸を三角巾等で巻いて圧迫する。

【脱臼】

患部を冷やす。三角巾やタオルを巻いて首から吊るし、すぐに病院で受診する。
※同時に靭帯を損傷している場合もあるので、必ず病院でレントゲン検査を受ける。
※絶対に自分達で戻そう、入れようとしない。引っ張らない。

【切り傷、擦り傷】

患部が土や砂で汚れている場合は水道水で洗う。※水道水には塩素が含まれているので、多少の消毒効果がある。
キズの汚れをしっかり取り去れば、消毒をしない方が早く治る。
ガーゼ等で出血がとまる程度の力で3分間傷口を押さえ、ガーゼの上から包帯を巻く。
※血液には様々なウイルスが含まれている可能性があるので、他人の血液を素手で触らない。
病院に行く程ではない傷であれば、市販の消毒薬で消毒し、絆創膏やガーゼで患部を覆う。
※出血が止まらない場合は、病院で処置してもらう。
※出血の多い場合や骨が皮膚より出て傷口を押さえられない時は、キズよりも心臓に近い部分を適度な強さで縛る。
※切り口が深かったり大きい場合は殺菌・消毒はせず、ガーゼやタオルで圧迫し、患部を心臓より高い位置に上げたまま病院へ行く。

【頭部の怪我】

意識はあるか、吐き気はないかを確認し、脳に障害がないかを判断する。患部を冷やして病院で受診する。
※2度失神した場合は脳内出血をしている可能性が高い。軽い衝撃だと判断した場合でも、数日は定期的なチェックを行う。

【鼻血】

ティッシュやガーゼ、タオルを鼻にあて、目のこめかみのやや下辺りを親指と人指し指でつまんで押さえる。
※鼻の穴にティッシュや綿を詰めない。
イス等に座り、頭を前に倒し、口の中に流れた血を吐き出す。冷たいタオルや、氷嚢にタオルを当てた物で鼻部を冷やす。
鼻のラインが曲がっていたり凹んでいる場合や、出血が止まらない場合は病院で受診する。

【歯が折れた・歯がグラグラになった】

歯がぐらぐらしたり、陥没したり突出している場合は元の位置に戻すようにして、歯科で受診する。
歯と根っこの部分が完全に抜けた場合はすぐに歯科へ行く。歯を元通りに治すタイムリミットは2~20時間。
折れた歯が見つかっている場合は、歯を生理食塩水(コンタクトレンズの保存液←洗浄剤等が入っていないもの)又は水道水、あれば牛乳の入ったカップに入れて歯科へ持って行く。

【熱中症】

こちらをご参照下さい